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北海道女性医師の会 総会講演会

ご挨拶:日頃 北海道女性医師の会の活動にご理解とご協力をいただきありがとうございます。 今年度はさっぽろ悠心の郷ときわ病院の館農 勝先生にジェンダーについてのご講演と、 札幌医科大学解剖学第二講座教授になられた永石歓和先生の再生医療研究に関するご講演をいただきました。  


 

講演①:思春期のLGBTQとジェンダーの多様性について 

演者:館農 勝 先生(特定医療法人さっぽろ悠心の郷ときわ病院 理事長) 

講演座長:旭川赤十字病院 消化器内科 長谷部 千登美 先生 


(Coming soon)


 

講演②:慢性炎症性疾患における再生医療~研究から実用化への挑戦~ 

演者:永石 歓和 先生(札幌医科大学 解剖学第二講座 教授)  

講演座長:勤医協札幌病院 産婦人科 長島 香 先生  


昨年6月に札幌医科大学解剖学第二講座教授に就任された永石先生に研究テーマについて

の講演をお願いした。臨床では消化器内科を専門とされており先生の研究は難治性疾患に

対する再生医療だった。再生医療というと京都大学のiPS細胞(人工多能性幹細胞)がぼ

んやりと浮かぶ程度の私だったが、尻尾の切れたトカゲのスライドから始まり、キーとな

る幹細胞の採取、幹細胞がどのように効果を発現するかなどを実験データ、電子顕微鏡画

像を示して話していただき素人なりに再生医療についてちょっと理解した気持ちになった

。以下ポイントと思ったところをまとめます。


1 幹細胞とは

幹細胞は病気やケガで失われた細胞を新しく補充する役割のある細胞で自己複製能、

増殖能、分可能を持つ。足の切れたイモリの足のようにヒトでは再生しないのは何にで

も分化・増殖する幹細胞の数が少なく細胞の休眠から覚醒に時間がかかる。ヒトの損

傷器官が元に戻る過程が複雑であるため


2 幹細胞は色々あるが間葉系幹細胞に着目

間葉系幹細胞(MSC)は脂肪、骨髄、歯髄などから培養される体性幹細胞。この細胞は

自己複製能があり胚葉を超えた多分化能がある。


3 間葉系幹細胞は静脈注射できる

遠隔臓器や標的臓器で抗炎症作用、組織修復、再生作用を発揮する。免疫制御能があ

る。


4 間葉系幹細胞の臨床応用

炎症性腸疾患、糖尿病の肝障害・腎障害の回復、骨粗鬆症、クローン病の難治性痔瘻

難治性痔瘻については中空のハイドロゲルチューブに幹細胞を詰めたもの(MSC-

fiber)を瘻孔に挿入して治療する。高価な治療なので現実には稀な急性疾患が対象になると

のこと。


座長だった私は「夢のような治療」と言ってしまったが永石先生にとっては

夢じゃなくて既に到着地点となっている再生医療、今後の臨床応用が期待されること

を学ばせてもらった。

クールで熱い永石先生、ありがとうございました。


 

懇親会の様子




 

イベント広報文


ご挨拶:日頃 北海道女性医師の会の活動にご理解とご協力をいただきありがとうございます。 今年度はさっぽろ悠心の郷ときわ病院の館農 勝先生にジェンダーについてのご講演と、 札幌医科大学解剖学第二講座教授になられた永石歓和先生の再生医療研究に関するご講演を予定しています 。  総会、講演会、懇親会で皆様とお会いできることを楽しみにしています。 どうぞ本講演会にご興味のある方々もお誘い合わせの上 ご参加ください 。  


日時  令和 6年 4月 20日 (土)       

総会    17:30 〜 18:00     

講演①   18:00 〜 18:40     

講演②   18:50 〜 19:30  


場所  札幌市民交流プラザ 2F SCARTSミーティングルーム1および2 

       札幌市中央区北1条西1丁目      


会費     総会・講演会は無料。会の修了後、懇親会を予定しています。 

会費は学生無料、 医師7000円です。

(札幌市民交流プラザ レストランDAFNE)  


講演①:思春期のLGBTQとジェンダーの多様性について 

演者:館農 勝 先生(特定医療法人さっぽろ悠心の郷ときわ病院 理事長) 

講演座長:旭川赤十字病院 消化器内科 長谷部 千登美 先生 

略歴:平成9年、札幌医科大学卒。同大神経精神医学講座にて診療と研究に従事し、 児童精神科診療が専門。現在、札幌医科大学非常勤医、および、ときわ病院理事長。 


 講演②:慢性炎症性疾患における再生医療~研究から実用化への挑戦~ 

演者:永石 歓和 先生(札幌医科大学 解剖学第二講座 教授)  

講演座長:勤医協札幌病院 産婦人科 長島 香 先生  

略歴:平成9年より札幌医科大学第一内科(現消化器内科)講座、 平成17年〜19年に米国ハーバード大学Brigham and Women’s Hospital消化器内科リサーチフェロー、 平成21年より解剖学第二講座在籍し現在に至る。   


用意の都合上、会員向け往復ハガキのご返送、 またはHP申し込み、メール、FAXで、4/1までに参加コンテンツのご連絡をお願い申し上げます。 (当日参加も歓迎いたします。)  


事務局連絡先 事務局

【セントラルCIクリニック】塚本江利子 

住所:060-0042 北海道札幌市中央区大通西17丁目1−27 

ホームページ:http://www.hmwa.info/ 

Fax:011-623-1132

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